Deracine shimaken!2

散歩とか食べ物の記事が多いブログです。日記みたいなものです。

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彼女と老後についての話になった。自分と彼女の話には、老後とか老人に関するものが多い。子供がいないからかもしれない。

オレは心臓病なので、毎日薬を飲んでいるが、飲まなくなると死ぬ確率が高い。

彼女はそのことを「うらやましい」というのだ。

そして、オレも「ラッキー」と思っていたのであった。

現在の日本のような、星型の人口構造をしている国で、年を取っていくというのは、不安以外の何物でもない。団塊ジュニアの世代が年金を受け取る額は微々たるものとなり、開始年齢は大幅に遅れることになるだろう。

この間の文藝春秋の3月号に、知識人に尋ねる「安楽死尊厳死」についてのアンケートがあり、興味深く読んだ。一昔前の読売新聞に憲法改正試案みたいのが載った時、非難轟々だったのだが、現実が追いついてきた。現政権もオリンピックに向けての準備と憲法改正を急いでいるが、時間の問題だろう。その次にこの「人間の死をどうするのか」という問題が挙がるのではないか、と予想している。その時期は2025年までの決着であろうと考えている(当たるだろう)。

もし、法制化されたら、老後を心配して若者が消費を抑えて、老後のための蓄財に走る必要もなくなるだろう。そこから、日本復活の突破口が切り開ける可能性がある。

多くの国民が、死や病から目をそらして逃げることなく、この問題に向き合っていかなければならない時期に来ているのだ。全ての人が、老いや病い、人間の狂気といった「老病苦」に、フィクションではなく「実際に自分の目で手で」触れてほしいものだ。

明るい未来は期待していないが、少なくとも不安を軽減するような施策を望む。