よく、「他力本願」っていうね。
だいたいは、何でも人任せで、自分では何もしようとしないこと、みたいにネガティブな意味で使う場合が多いよね。
もちろん、本当の意味は違うと、オレは思うよ。
オレに慈悲のココロ、優しいココロが起こるとき、それはオレの力ではない、阿弥陀様がそうさせているのだ。
阿弥陀様のその献身的な思いに対して、いつもオレは腹を立てたり、イヤイヤしてたりとかする。
阿弥陀様は優しい。そんな、人間的にも至らないこの私を、「いいんだよ。お前はお前のペースで、明るく楽しく生きていけばいいじゃないか。頑張れよ」と言ってくれるのである。
そして、そう思うオレのココロも、阿弥陀様が起こさせているのである。
すべて阿弥陀様のおかげなのである。
おかげで、オレはわがまま放題の至らない奴だが、阿弥陀様にいつも目をかけて大切にされている。このぬくもりを他の人にも分けてあげられたらいいなぁ。それで、人に優しくなれる時もあるのだと思う。
と、思うココロも、阿弥陀様が起こさせているのである。
すべて、阿弥陀様の思し召しなのである。
こういうのを、「絶対他力」「他力本願」というのだと思うよ。
世間の人は、「他力」を「人間」だと思っているみたいだけど、多分ほんとうの意味は、「他力」は「阿弥陀様」のことだよ。
おわり
