Deracine shimaken!2

散歩とか食べ物の記事が多いブログです。日記みたいなものです。

僕の贈り物

f:id:shimaken9801:20181007033756j:image

味噌汁を作りました

 

オレが中学3年生の遠足のとき、ある女の子がオフコースの「僕の贈り物」という歌を歌った。今でも記憶に残っている。そのころ、オフコースが解散する時期だったのだ。女子の間でオフコースが流行っていた。「小田さんステキ〜」みたいな声が聞こえた。オレはそこで小田さんのことを覚えた。

当時のオレは、那覇に通っている友達にお願いして3000円を渡して、オフコースのベスト盤のCDを買ってきてもらった。ひたすらひたすら聞いたものだ。1000回以上は聞いたと思う。今もまだまだ聞いている。おかげで、歌詞もほとんど暗記している。

オレは親父からもらった、コンポのCDプレイヤーのイヤホンジャックにイヤホンを指して聞いていた。勉強そっちのけで聞き入った。繰り返し何回も。

那覇ははるかに遠いところで、お金は貴重だった。それが与えてくれたのは、「暗記するまで聞く」ほどの感動だったのかもしれないのだ。YouTubeでタダで、ほぼ無限にいろいろな音楽が聞ける時代とは対象的だった。

ものが無いって素晴らしいことかも知れない。

貧乏だった金沢の時代、山の中にある病院で実習があった。寒い中、かなり長い距離を森本という駅まで歩いていたが、その時にオレが歌っていたのは「僕の贈り物」であった。

オレは青梅の病院にいるとき、デイケアという部署に異動(左遷?)させられたが、その時に、青梅の山奥からほとんど出たことがない患者さんを見た。世間を知らなすぎて、まったく心が汚れておらず、オレはあまりの心の綺麗さに感動を覚えたことがある。もちろん仕事などもしていなかったため、社会に触れる必要もなかったのかもしれないが、本質的に金とかモノとか知識とか、本当に大切なものとは思えない。

生きていくために、人間はどんどん汚らしくなっていくしかないのかも知れない。そうでなければ生きていけない。それが人間なのかも。

 

今日の歌


僕の贈りもの - オフコース - YouTube

 

おわり