昨日はうちの職場の忘年会であった。
夜は職員の忘年会が飲み屋で行われたが、昼間はお年寄りの忘年会だった。刺し身を買ってきて出すと、お年寄りの皆さんはとても喜んだ。職員が踊ったり笛を吹いたりした。それも喜んでくれたようだ。
オレは今の職場をとても気に入っていた。その理由は「情けがある」と言うことであった。
経営者が情けを重んじる人で、それが施設にも現れていた。やはり建物は老朽化し、職員も薄給(失礼)で正直言って、みんな貧乏だ。だが、それが良かった。
オレは独身だし負担も少ないから平気だが、介護士さんで子育てしながらの人も多いから、せめて立派に子育てできるぐらいの待遇は用意できたらいいのだが。
うちらの施設は特別養護老人ホームだ。利用する人も貧乏な人が多いので収益は全く期待できない。そして経営陣やトップは払いの良い人ではなく、本当に困っている人を優先する方針である。他の有料老人ホームでは待遇の良いところが出て来始めているため、うちらのような貧乏施設は、どのように人を集めてよいか頭が痛いところだ。
オレも正直言って介護士さんにはより良い条件のところに行って欲しい、というのが本音だ。そして、長く続けてほしい。お年寄りのために若い人の人生を潰してはいけない。
今日の歌
「チューリップのアップリケ」岡林信康 (1971年 ライヴ) - YouTube
貧乏を題材にした名曲
おわり