笑って仕事する。
うちらの業界は常に人手不足だ。
オレがこの施設に来たとき、同僚は6人だったが、二人辞め、4人になった。4人は限界ライン。キツかった。うちの施設は、ずっとルーキーに載ってるんだけど、全く人が来ない。
たまに見学に来ても、採用には至らないケースが一年も続いた。職員も限界。みんな不機嫌な感じが一年続いた。
それから、どうにか一人増え、二人増え、とうとう9人にまで増えた。
シゴトも余裕。それでも、黒字が出るらしい。
人手不足で福祉施設が倒産するケースが相次いでいるそうである。まあ、こういう仕事だから仕方ないけど、オレは楽しく仕事している。まあ、休みは少なく、盆も正月もないが、いい仕事だと思うけどなぁ。
まあ、「慣れ」が必要だと思うが。
やはり、こういう業界をずっと歩いてると、「病と死」について、考えさせられる。その対極にある「生」についても考えさせられる。自分は深く考えるタイプなので、日々の仕事と仕事以外の生活のギャップに戸惑う日々があった。若かった自分には強烈な体験だった。
自分は精神科も長かったので、「常と不常」、「正気と狂気」についても深く考えさせられた。思い悩んだ挙げ句、お寺の門を叩くこととなった。金沢での体験がキッカケだった。
看護学校の学生時代、金沢の老健施設に実習に行ったが、金沢のお年寄りはデイケアの時間に、みんなで御経をあげるのである。その風景に感動したことを覚えている。その御経の名前は「正信念仏偈」という御経であった。
そりゃいいとして、明日は休みだな。
彼女と別れることになったので、新しいアパートを探しに行く。今度はすこし那覇に近いところにしようと思っているよ。休みの日の充実を図ろうとしている。仕事と休日のバランスをとって、南風原の新川にしようかな、と思っているよ。
休みの日にはバスで那覇に出ればいいからね。新川のバスターミナルの近所だよ。
おわり