Deracine shimaken!2

散歩とか食べ物の記事が多いブログです。日記みたいなものです。

トートーメーは人を幸せにするのだろうか?

これは、沖縄のお盆に出される料理である。(左は単なるお寿司である)

オレの両親は、沖縄の風習にしたがって、お盆を行っている。昔は(祖母たちの世代)、朝から料理して自分でこしらえていたようだが、今はお店で売られているものを買ってくる人たちも多いことだろう。

沖縄のお盆は旧暦で行う。今年は、新盆と旧盆が一致する極めてまれな年であった。

一応、オレも迎えの日(ウンケー)と送りの日(ウークイ)に実家に顔を出した。

 

オレはぜんぜんご先祖様のことを神様と思っていない人だが、阿弥陀様は親を悲しませてはいけない、と言うと思い、顔を出している。両親が喜んでくれたら、それでいいのではないかとか思っている。

 

沖縄は他の本土地域より血縁が強いとされているが、その源がこの「トートーメー」という宗教なのである(多くの県民は当たり前と思いすぎて、おそらく宗教と認識していない)。オレも本土が長かったし、別の宗教に傾倒することになったから客観的に捉えているだけである。ラジオなどでも、当たり前のように「昨日はウークイでしたね。皆様お疲れではありませんか?」と放送している。

トートーメー、というのはご先祖様を祀る仏壇のことで、長男が継ぐことになっている。次男、三男がいたら、なくなったあとにトートーメーの始祖になる。その子供(長男)が仏壇を新たに作る。

 

ピンときた人もいるであろう。つまり、ねずみ講と同じなのである。

 

永続的に続けるのが困難なシステムなのである。長男の嫁は大変である。ひっきりなしに仏壇を訪れる兄弟や親戚たちのために、トートーメーの宗教行事のために、自分の人生を潰すことになる。

 

オレが女性なら、沖縄では絶対に長男とは結婚しないな😁

 

 逆に言えば、長男と結婚してくれるお嫁さんは、一生大切にしなくてはならない。「苦労を買って出てくれている」からである。もしかしたら、それを考えてのシステムかも知れないね。ラクして生きたい女性を選別することができるからである。システムが上手く機能すれば、献身的な素晴らしい女性が長男の嫁に収まり、財産なども相続するシステムだったのだろうと思う。(沖縄はトートーメーと財産がセットというのも面白い)

 

ところが、長男と結婚したがる女性がいないのが現実なんだな😋

 

あ、ちなみにオレは長男である。(もちろん独身)

オレの彼女も結婚はイヤみたい。まあ、オレはトートーメーは平気で破棄する。とは伝えているが。(実はタタリも全く信じていないのである)

 

すでに長男たちに実害を与えている兆候があるが、子供も少なくなれば長男の割合も増える。トートーメーは、長男が継がないとタタリがあるため、恐ろしいのである。怖い😁

ただ、オレは信じていないし、平気でトートーメーも捨てる人だが、沖縄社会に与える影響はものすごい。たくさんの結婚できない長男が悩んでいることだろう。

オレが信じる阿弥陀様はタタリなどを与えるヒジュルーではないので安心である。誰でもすくいあげるのである。おまかせする他はない。まあ、客観的に沖縄の風習を眺めているのは、オレが県外に出たからである。

 

トートーメーは人を幸せにするのだろうか?

 

おわり