オレは、生涯一人で生き抜くつもりであった。つい、6月の前半くらいまでは。
ところが、オレが惚れていた子が職場を辞めることがわかった。オレは、本心を悟られないように、友達として振る舞っていたので、非常に困った。
辞めた後も友達として交友してくれるというメールをもらったので、安心した。自分は親などから、彼女とか結婚とか言われ続けていたので、お願いしたら演技してくれるかなー、ぐらいにしか考えてなかった。
東京で倒れ、失意の内に帰郷した自分も、いつの間にか、もとの元気を取り戻していた。第一弾として、東京で放棄したクルマを購入した。地方ではクルマがないと生活できないからである。
そして、実家が近いにも関わらず、家を出た。オレは、「生き抜く力」というものに、強い自信を持っており、実家にいると生活力が削がれていくことに不安を感じていたのである。
生活力鍛錬のこれまでの記録は、過去のDeracineshimakenを読んでいた人なら分かると思う。
惚れた子をデートに誘って、3週間後には、なんと一緒に住んでいた。
この年はターニングポイントの年だ。
オレが独身生活を満喫しているときに、ある人から紹介されたのが、佐野洋子さんの書いた「百万回いきたねこ」という絵本であった。
オレは生活力が大変に強く、一人で生き抜く力がとても強い人なのを自負しているが、そんな自分に考えさせるために、この絵本を紹介したのだと思う。
あらすじなどは、検索すればすぐ出てくる。
ぜひ、読んで欲しい。
女性が書いた本なので、女性は読みやすいと思う。