一昨日、職場で一番偉い人に呼ばれた。
オレは、そこで、施設の入院者の原因と期間などの、コンピュータによるデータ化を提案した。収益と直結する、このデータが取られていないことに最初から違和感を感じていたからだ。データを分析しないことには、どこを努力したら良いかもわからないじゃないか。
偉い人は一発で了承した。オレはルーチンの仕事以外での空いた時間に、データ収集と分析をしても良いそうである。偉い人のお墨付きである（やったぜ）
自慢話と受け取ってもらっても、そうじゃなくてもどっちでも結構だが、オレは半年前くらいから部署の長にならないかと再三、偉い人に言われているのであった。
もちろん、オレは断った。
断った理由は以下の３つ。
１．オレの部署はオレ以外みんな女性であり、オレが長になると対立構造が生まれ、結局、職場をやめることになる可能性が高い。オレも含めて、人間は「責任者」に容赦ないところがあるからだ（安倍さんとかそうでしょ？）オレは、「これからは女性の時代なので、リーダーは女性から出すほうが対外的にも望ましい」と偉い人に言った。
２．偉い人ももちろん考えてくださっている。昇進での給与増を提案してもらったが、オレはあと一つの収益源をもっており、１．の理由で職場を追われるよりは、のらりくらりと安定収入を得ていたほうが賢い。給与の増加よりも、「安定した収入」のほうが魅力が高い。なぜかというと、あと一つの方は「複利」で、のちのち給料を逆転するからである。
３．職場で、長になり現場から離れる機会が増えると、「看護師としての技術が落ちる」。もし、技術が落ちてしまったら、この職場をやめざるをえなくなったり、職場が倒産したりしたときに、看護師として復活できない。オレは、これ以外の技術を持っていないからだ。
うえの３つを勘案すると、
「昇進は危険行為」
であることがわかる。
オレは、若い頃にハイリスク・ハイリターンな行為を繰り返してきたので、今のこのローリスク・ローリターンな状態を、大変にありがたく感じている。金がほしいなら、本業以外でやったほうが安全。
おわり
