職場で若い子がすねているんだ。
オレらの職場は老人ホームなんだけど、基本的にみんな仲はいいんだ。看護師さんがみんな優しいというのもあるね。
けど介護士さんの中には、看護師さんへの静かな不満みたいなものもあるとは思うんだけどね。つまり、イヤなことは押し付けられて、重要なところは看護師が握っている。という面だろうね。
老人ホームにはお医者さんがいないので、自然にそうなっちゃうんだ。
今はこういう立場だけど、オレだって十何年もお医者さんの駒として生きてきたんだよ。病院でも色んなタイプの看護師さんがいたね。オレみたいに先生を尊敬して絶対服従みたいな人もいれば、先生のことを小馬鹿にしたりして小さな優越感を楽しんだりするアホナースもいたね。
これ、オレの考えでは、そういう人を苦しめているのは「劣等感」なんだよ。
ただ、同情もする。小さなときから人に比べられて、競争、勉強、努力だ!、負けるな!こんなことばかりさせられてきて、ココロが歪んでしまっているんだな。「優れなければ愛されなかった」のかも知れないね。そして、「オレもそうだったよ」
勉強しなさい。席次が良ければ褒められ、お手伝いをすれば褒められ、席次が悪ければ叱られる。結局他人との比較だからね。学校でも成績が良ければ尊敬され、出来が悪いとバカにされる。
職場でもそう。お荷物さんの陰口。特に精神科などでは患者さんのヒエラルキーがある。本能に比較的近いところで動くので、純粋な人間社会というものも垣間見えたよ。
「これが人間の本質であり限界だ」
ここからはオレの私見だけど、オレも阿弥陀様の愛を確信するまではそのような感じだった。悩みも絶えなかった。人間を超えた存在に愛される体験。その体験をした人間が、人間を超えた活動を広げていくこと。それこそが、世界を救う。のではないか。と思うなぁ。
トランプ大統領とバイデン大統領。
両者の対応を見てみようよ。
アメリカという国は好きだよ。(イロイロあるとは思うけどね)でも、理想を持ってせめて努力はしていきたいな。
おわり