最近、オレの彼女は機嫌がよく、オレに対してもあたりが良い。
なぜか、考えてみた。
「あまり、会っていないのである」
オレは、彼女の機嫌を良くする方法というものを手帳などに書いて研究しており、機嫌が悪かった日の自分の発言や、機嫌の良かった日の行動などを手帳にわざわざ書いてあり、後からそれを分析するのだ。最近わかってきたのだ。どうやらそれは「たまに会う」ことではないか、との仮説を立てている。
オレの母親は、オレと似て酒癖が悪く、酒を飲むといつも父親に恨みつらみしか言わない。日中はあまりそういうことは言わない。多分、我慢しているのだろうと思う。子供のために一緒にいるが、二人になると我慢していたものが表面化する夫婦も多いのだろうと思う。オレはそういう親を見ているので、積極的に結婚する意志も子どもを設ける意思も特にない。
昨日のテレフォン人生相談で、37年前の浮気が許せないという60代女性の相談があり、結局「許すしかないんじゃないんですか?あなたが楽しく生きたいなら」というアドバイスを受けていた。
自分の彼女も昔のネガティブなことをよく覚えており(ポジティブなことは覚えていないようだ)同じような傾向が伺える。「亭主元気で留守がいい」という言葉もあり、最近のコロナによる外出自粛でDV相談も増えているという。もちろん、暴力は許されるものではないが、オレも正直言って彼女からの、イライラダメージをよく受けるため、言葉で表現することが苦手な男性が暴力を振るうこともあるのかも知れない。それも元をただせば「一緒にいる時間が長いからだ」と推測する。
オレの分析では会うのは多くて週一回。
会うときにはおごったりして丁重に扱う。
のが、一番相手にもストレスを感じさせない適切な距離であるとの分析を立てている。オレは彼女が好きなようであり、一緒にいたいが相手の立場を尊重することが大切だとも思う。オレは自分の意志よりは科学的データを重視するタイプであり、そのほうがいい結果を出すなら、それに従うのみである。一緒に住むのはやめようと思っている。
多分、樹木希林みたいになるだろう。
おわり